小川洋子「猫を抱いて象と泳ぐ」

小川洋子「猫を抱いて象と泳ぐ」

先日、読了。年末に読み始めて今年の最初の読書となりました。
年末に読み始めといっても2011年に読んだのは最初の5ページぐらい。
その数ページで語られるのはデパートの屋上で見世物にされ、その後、動物園に行くはずが大きくなりすぎたために一生をそこで過ごすことになった象のお話。

動物園での引越しセレモニーでエレベーターに乗れず、階段も使えず「サヨウナラインディラ(象の名前)」の横断幕に、とぼとぼと戻ってくるインディラ。
うわーん( ;∀;)
なんかもうここだけで長編一個読んだ気分。言い過ぎですか?

文章が綺麗とか物語が面白いとかを超えた次元で、ただただイメージに圧倒されてしまう。小説ってこんなに凄かったんだ・・・

ざっというと「盤下の詩人」としてチェスの奇跡の棋譜を残した人物の物語。
チェスは全然分からんけど、そんなことは問題ではない。囲碁を知らなくても「ヒカルの碁」は面白かったでしょ!

少年の成長に伴い、いくつかの奇形な舞台、人物が用意されていてそのどれもが強烈なイメージで迫ってきて、終わる度に切ない。すべてのイベントに意味があり、絡み合いながら物語は当然の結末を迎えます。

あからさまに泣かせようとしたり感動させようとはしていない、ただそこにあるだけの物語なのにどうしようもなく揺さぶられる。まぶしい。
これが純文学というならミステリやSFが好きなように純文学も好きということにしないこともない。

本を買ってからこの作者が「博士の愛した数式」の作者だと知った。おー、なんか名前は聞いたことある。年内にはそれも読もうそうしよう。

猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)
(2011/07/08)
小川 洋子

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GOING UNDER GROUND@京都府庁旧本館/2012年1月15日(日)

GOING UNDER GROUND@京都府庁旧本館/2012年1月15日(日)

2年に1回ぐらいあるGOING UNDER GROUNDのファンクラブのイベント、「タマリバ」のvo.5です。
毎回色んな趣向をこらすこのイベント、今回は場所にひとひねり。
関西地区は重要文化財である京都府庁旧本館。行けないけど東京はプラネタリウムでオーケストラをバックに・・とかだったかな。

歴史的な建物の中でまったりアコースティックなライブを・・というコンセプト。
当日の府庁は休みだから東門から入ってね、という案内は来ていてるも、いざ現地につくと特に看板とか立っているわけでもなく、おそるおそる守衛さんに聞くと「あーコンサートの人ね」と言われ、係の人も「こっちでーす」と案内してくれる。
開場までの待ち場所となっている建物の1階は、とにかく寒いっ リハーサルの音がちらほら聴こえるなか凍えつつ待つ。
 
会場は2階のこじんまりとした1室。うーん、なんの部屋なんだろう。ナカザいわく「小学生の頃のザッツ金持ち!なお友達の家にいったらこんな感じの部屋があった」という趣な洋室。
置かれたイスは100から150ぐらいかな?
整理番号そこそこだったので真ん中ぐらいの真ん中のとこに座れました。

最初にナカザが出てきて小芝居が始まります。
「・・・いつも俺の家に素生がきて音楽の話とかしていた。そう、こんなふうに奴はやってきた・・」
とか言って部屋の外から「なかざわくーーん」と松本素生の声がして入ってくるというw
結局これ全員分やりましたw

1曲目がナカザと素生たんだけで「ROMANCE」
松本素生いわく「初めてのちゃんとしたゴーイング・オリジナル曲」だそうで。
今聴いても歌詞も音もすでに完成されたゴーイング・ソング。
丈さん出てきて「夜行列車」
これも丈さん作曲だったんだ。個人的に初期のころはあんまり松本素生の曲と丈さんの曲の違いが分からない。
さらに個人的な好みを書けば中期の丈さん曲はあんまりピンとこなくて、初期や最近の丈さんの曲が琴線きまくりやがりです。
そういやむちゃ近くで見れたせいもあるかもだけど、丈さんどんどんかっこ良くおしゃれさんになってるような。
4人の中で一番、芸能人っぽい。なんとなく。

んでベースのいっさんが出てきて「ハートビート」やってその後、カバー2曲。
おなじみWeezerとスパイラルライフのカバー

その後、ハルコさんも出てきて新曲大会。アネモネ、1998、コーンフレークダイアリー、シャイニング、あと名前忘れたー 全部で7曲ぐらいはやったのでは?
丈さん作曲、ボーカルのアネモネ(仮タイトルらしく松本素生は別の名前で読んでた)が良かった〜
アルバムで素生たんが歌うのかこのまま丈さんが歌うのか分からないけど、丈さんボーカルでも全然いいかも・・と思った。
前々作の「LUCKY STAR」での丈さんボーカル2曲は曲の良し悪しは別にして違和感あったもんだけど・・・・フッ・・俺も丸くなったもんだな(何様?

そういや「稲川くん」も聴けました。アルバムタイトルのくせに、アルバムにはインストバージョンしか入っていなかったこの曲、次のアルバムには入るそうです。ああ、ややこしい。

曲も歌詞も栗コーダーとの共演ライブ版「びっ栗演奏会」に入っていたものとほぼ同じ。母子家庭の稲川くんのことを暖かい視線で語った歌詞が切ない。

後は、かいき、ビターズとか。
そして最後に「パスポート」
こんな寒い時期でも桜の時期の必殺曲をやってくれました。いまだにiTunesの再生回数ベスト1に居座るこの曲、アコースティックでも最高です。

アンコールは「おやすみ」と「俺たちの旅」
おやすみ、は「おやすみモンスター」の初回限定ボーナストラックとして入っているアカペラ曲です。
初回限定だけど、追加プレスするほど売れていないから全然レアじゃない・・とかわざわざ書かなくていいかw
僕は生で聴くのは初めてでした。

気づけば2時間半。思ったより長くやってくれて大満足。昔のこととか、現在の心境とかのMCもいつものライブ以上に語ってくれました。

いくつも面白い話をしてくれたけど特に印象に残ったのは、松本素生が京都の楽器屋の兄ちゃんに「ゴーイング、聴いてました!」と思いっきり過去形で言われた話。以前は「かよわき〜とハートビートが好き〜」とか言われたらその後もいいアルバム作ってるのに・・・と内心思っていたそうですが、最近では素直にそんな気持ちを受け止めることができるようになったとか。
短い時期でもその人の心に残る音楽を作れてうれしい・・みたいな。
最近の素生たん、なんか余裕というか悟りの域に入っているんでしょうかw

春にアルバム出した後はきっとワンマンもやるだろうし、今年も楽しみです。
最後に配られたおみやげは地元桶川の和菓子屋のお菓子でした。
4人のバージョンがあって、特に選べず僕がもらったのは丈さんバージョンでした。かなり美味いですコレ
タマリバお土産のお菓子

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PJ Harvey「Let England Shake」

仕事納めは31日で仕事初めは1日です。毎年コピペのようにつぶやいているような。

CDの年間ベストはなんとなくいつも12月中旬に決めちゃう。じゃあ、それ以降に音源買ったらどうなるのか?という疑問に対してはもう来年の分に入れるとしか対処のしようがないわけで。

でも12月末日近くに、これはもう年間ベスト級だあああ・・・とかビビビっときたものにふれた日には、やっぱり年間振り返りは年明けてからするべきかしらどうかしら・・とか、自分以外には本当にどうでもいい悩みで今寝れないので、今、ブログを書いています。寝なくちゃ。

そんなわけでPJ Harveyの2011年の最初に出ていたらしい新譜がそんな悩みのもとの素晴らしいアルバム。
7digitalのAlbum of the yearだったので買ってみた。(ちなみにBest of 2011はBon Iverだった。Album of the yearとどう違うんだ)
洗濯モノたたみしながら軽く聴き始めて、「えっ、これPJさん? こんな声、こんな音だったっけ?」と手が止まる。

僕が持っていたのは、思えばもう20年近く前の「Rid of Me」
スティーヴ・アルビニ・プロデュースの生々しいむき出し録音のロックアルバムです。タイトル曲にしびれるほどの衝撃を覚えて愛聴した・・・と言いつつ、今、CD棚見たらないから売却してるみたいw iTunesにも入ってないし。
タイトル曲以外の記憶がないからか。

その当時の記憶と比べるとなんかもう別物。
声は情念どろどろ残しつつ、なんだか愛らしい。音はギターが鳴りを潜めて、空間の隙間が心地よく響き、時々ひねたりすねたりする、ほどよい湯加減のオルタナ・サウンド。昔の4ADっぽいとこも。

全体にそんな落ち着いたアルバムながらM9のBitter Branchesみたいにロックっぽい曲調も残っていて、それがまたほぼドラムレスでスカスカだったりして、アルバムに溶け込んでいてさらにかっこいい。
全編素晴らしい歌メロも散りばめられています。
2004年のフジ・ロックでpixiesの前のグリーンステージでちょっとだけ生のPJを見たことがあるのだけど、ああ、あの時ちゃんと聴いていれば良かった。

Let England ShakeLet England Shake
(2011/02/15)
P.J. Harvey

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Dom「Family Of Love」

久々に梅田のタワレコに行った。いつ潰れてもおかしくないぐらいの客入りの阿倍野のタワレコに比べるとさすがに客もたくさんでにぎやか。

ネットもいいけど本物に手をふれてみるのもいいもんですね。しかし洋楽の場合、1500円とかでももう高いと思うようになってしまった。うーん。

たまたま目に入ったのがこのシングル。ミニアルバム「Sun Bronzed Greek Gods」を春ぐらいに買っていて凄く気に入っていたキラキラ・ガシャガシャ・シンセ・インディー・ギタポ。(自分の年間ベストに入っていないのは何かの間違いなのであとでこっそり訂正しよう)
新しい音源が出てたとは!!・・日付見たらとっくに夏に出てたみたい。

家に帰ってさっそく聴いたら・・これはさらに良いっ
チープで天然なギタポはそのままにどっしりした風格が加わった感じ。もちろん一般水準からすると充分にチープでへろへろですが。
そして相変わらずキラキラしてる。
いつフルアルバムが出るかしらんけど、出たら必ずや傑作になるはず。

ところで、たまらず他に逃した音源がないか配信サイトを見たのがまずかった。
いっぱいシングルが出たので「あるじゃん!」と1曲1曲曲名を持ってるものとかぶりがないか確認しながら購入、ダウンロード(試聴しろよ・・)

・・・・DOMって同名アーティストがいるんですね(^_^;)
しかも2組。エレクトロニカ系と普通の男性ボーカルのロック系の2つを買ってしまいました。
ええい、紛らわしいわ。
皆さん(ってどの皆さんだ)も気をつけてください。

Family of LoveFamily of Love
(2011/08/09)
Dom

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ジョン・ハート「川は静かに流れ」

さっき読了。
1年ぐらい前に同じ作家の「ラスト・チャイルド」が平積みされているのを見て、なぜかこっちを買って積読していた。こっちの方が薄かったしね。

『殺人の濡れ衣を着せられ故郷を追われたアダム。苦境に陥った親友のために数年ぶりに川辺の町に戻ったが、待ち受けていたのは自分を勘当した父、不機嫌な昔の恋人、そして新たなる殺人事件だった』

テーマはまんま「家族の絆」で全編、苦味のあるテイスト。
主人公アダムの気の毒っぷりが凄い。冤罪でいたたまれなくなって、帰ってきても嫌がらせたくさんで、新しい事件も起きて自分も容疑者で・・

母の自殺の光景もアダムの大きなトラウマになっている。このへんの物語への絡ませ方がうまくて切ない。謎解きにも絡んでくる。
どろどろした家族の光景は物語によく映えるので、色んなバリエーションの不幸設定を今まで読んできた。
本作の不幸度ランキングはその中でも上位に入るだろう。悲惨度ではなく、手の込みようで。

こういう本を読むと自分の育った家の環境も、もう少しハードボイルドだったらなあ・・とか思ったりせんでもない。
平凡な家庭で育ったので、つまんなーーい。

・・・・書いてて本当につまらん文章になってきた。
早い話が、印象的な文章や台詞も多い、良質な文芸ハードボイルドミステリだと思うけど、解説の北上次郎さんほどの興奮には至らなかったわけで・・・完成度高い良書なんだけどなあ。
きっとクリスマスに読み終わったからなのねそうなのね。

川は静かに流れ (ハヤカワ・ミステリ文庫)川は静かに流れ (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(2009/02/06)
ジョン・ハート

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2011年のBESTな音

もう年末か。
1年を音楽で振り返るのはとても楽しい。
一方でクリスマス以降や年末年始に長文を書くととても寂しいやつだと思われるのが悔しいので(事実だけど)、今書いておく。

いつものことながら2011年に「発売された」音ではなく、僕が2011年にふれた音です。後追いバンザイ。
一応、過半数は今年の音源なんですけど。

01.GOING UNDER GROUND「稲川くん」
02.Glee Cast「Glee: The Music, Vol. 1」〜「同Vol. 3」(2010ぐらい)
03.Ed Sheeran「+」
04.The National「Boxer」(2007)
05.James Blake「James Blake」
06.Ron Sexsmith「Long Player Late Bloomer」
07.The Vaccines「What Did You Expect From The Vaccines?」
08.Wilco「The Whole Love」
09.Kate Rusby「Make the Light」(2010)
10.This Will Destroy You「Tunnel Blanket」
11.Vader「Litany」(2000)
12.The Birthday Suit「The eleventh hour masters」
13.Salem「King Night」(2010)
14.前野健太「ファックミー」
15.Korn「Follow The Leader」(1998)
16.Ruth Notman「Threads」(2007)
17.Glasvegas「Euphoric /// Heartbreak \\\」
18.Mogwai「Hardcore Will Never Die, But You Will」
19.Dom「Sun Bronzed Greek Gods」
20.Drake「Take Care」

だーいたい聴いた回数順。順位もゆるーく。
ゴーイングは前作と違って堂々と1位に持ってこれるのが良い。
Gleeは秋ごろからはまっているドラマのサントラ。今、ようやくシーズン2をレンタル中。
この3枚はシーズン1のもの。聴いているとドラマの映像が頭に浮かんでうるうる。
他はだいたい日記で感想書いてるかな。

●BESTな曲
01.Glee Cast「Don't Stop Believin'」
02.Glee Cast「My Life Would Suck Without You」
03.Glee Cast「True Colors」

・・・すいません。もう頭から離れん・・

●BESTなライブ
なぜかこっちは順位をつける気にならない。どれも素晴らしいライブだった。来年はフェス以外でももっと洋楽のライブ行きたいなあ。

HANGGAI@FUJI ROCK11
PRIMAL SCREAM present SCREAMADELICA LIVE@
SUMMER SONIC11
GOING UNDER GROUND/ドルギーベイツ/ナノ・ブライト・フィールド@黒崎マーカス/2011年/10月29日(土)
WILCO@FUJI ROCK11
小谷美紗子/友部正人@ 心斎橋サンホール/12月18日(日)
BEGIN@大阪城音楽堂/2011年7月9日(土)
THE GASLIGHT ANTHEM@梅田SHANGRI-LA/11年/3月9日(水)

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小谷美紗子/友部正人@ 心斎橋サンホール/12月18日(日)

小谷美紗子/友部正人@ 心斎橋サンホール/12月18日(日)

小谷美紗子の弾き語りライブは初めて。
今までトリオのバンド形態のは体験していて、骨太なドラムとベースに支えられた小谷さんの歌声に何度も感動。
でも初期のアルバムも後追いで大好きになっちゃったのでいつかは弾き語りライブを見たいと思っていたのです。
まめにライブ情報をチェックまではしていなかったので、友達が教えてくれなかったらスルーするところだったぜ危ねえ。
最初の情報をもらったときはワンマンの方が・・とか思っていたのに今ではこのツーマンで見られたことに満足感でいっぱい。

サンホールは初めて行く箱。昔良く行っていたタワレコの近くだったのか。てっきりスタンディングと思っていたのに、当日チケット見たら自由席・・と。
イスがあって早いもん順なのかな?と思いながら行ったらそうでした。開場時間ぴったりに行って良かった。そこそこ良い整理番号だったのでそこそこ良いポジションに。

最初から初期の曲いっぱいでうるうる。
「街灯の下で」「嘆きの雪」「こんな風にして終わるもの」とかとか。
ピアノと歌だけで素の小谷さんを堪能。
そして「Gnu」・・・!
これ一番好きな曲。MCで「友部さんとリハーサルをしていた時に、歌っていたら、それ良いねってぼそっと言われたから急遽、メニューに入れました」
と語る小谷さん。
・・友部さんGJ

小谷さんコーナー(?)はラストに震災のことを歌った「3月のこと」で締めくくり。この曲、フリーダウンロードで発表されてるのね、知らなかった。

ここまでで1時間。今まで見てた対バンって普通にセットチェンジの時間を挟んで2つめのバンドやってそれで終わりか、最後に一緒に数曲やって・・ってパターンだったけど、小谷さんはすぐに友部さんを呼んでそのまま2曲共演。

最初の曲がこれまた凄い思い入れのある曲でライブ初めて聴けた「明日からではなく」(ToT)
友部さんはボソボソとサビを一緒に歌うぐらいでこの曲に限り、あんまり共演MAGICは起きていなかったけど、この曲を聴けただけで満足です。
次の曲からは2人の息もぴったりだったし。

共演2曲を終わると、次はそのまま友部正人のソロ・ライブへ。
。休憩なしのこの構成の方がまさにツーマンって感じで良いぞ。どっちも弾き語りだからセットチェンジの時間とかいらないんだけでバンドだとこうはいかないんだろうけど。

友部正人。とりあえずなんか買っておこうと思って事前に買っていたのはアルバム1枚だけだったので多分、すべて初めて聴く曲。
興味深い歌詞が気持ち良いアコギの上に乗って、初めてでもどの曲も心地よい。森の中に言葉はある・・とか歌っていた曲とか歌詞が印象的。
洋楽のアーティストで弾き語りのものはよっぽど好きなものじゃないと単調に聴こえるけど、やっぱり言葉が分かれば違うんだろうなあ。マーク・コザレクとかクリスティン・ハーシュとか言葉が分かるとさらにさらに素晴らしく聴こえるのかしら・・とか思いつつ。
でもそれらのアーティストが歌詞が分からなくても大好きなように、友部正人の曲も日本語分からなくても心地よく聴こえるのではなかろうか〜・・分からんけど。
低くて渋い声が良い。終演後、応援の気持ちもこめてCD1枚購入。

アンコールはまた小谷さんを呼んで2曲。
「心斎橋をうろうろしていたらどこの店に入ってもクリスマスの曲が流れていて・・でも全然良くなくて(笑)・・こんな曲が流れていたらいいな、と思いました」と友部さんがMCして「あなたはやって来る〜Dear Santa〜」を。
これも大好きな曲です(ToT)

いつものようにはにかみながら、いかに友部さんと一緒にやれるのがうれしいかを語る小谷さんも可愛かったし、友部さんも凡人に見せかけた凄い人オーラ(?)が出てたし、スタンディングじゃなかったから疲れなかったし、内容も自分の今年の最後のライブ体験にふさわしく、本当に行って良かった。

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桜庭一樹「推定少女」

2週間ぐらい前に読了。
この作家のいくつか読んだ中でもかなりキタコレ
かなり初期の作品のようで、今まで読んだ桜庭作品の中で、きゅんってきた部分、思春期の不安定な感情が生々しく迫ってくる。読んでいて気分が悪くなるくらい。
ここまでくると小説としての技巧とかそんなレベルを超えた単なる熱い思いな気がする。もちろん、=としてむちゃくちゃ小説として凄いってことなんだけど。

作品の解説としてはこの角川文庫版に載っている高野和明氏のものがほぼ完璧。
解説のとおり、本の1ページ1ページ、隅から隅まで「エモーションで埋めつくされている」のだ。
文体が凄い凝っているとか、難しい字を使っているとかそんなのじゃないのに一語一句目が離せないと言うか。

10代というか思春期ってのはもう本当にどうしようもないですね。いじめがどうとか暴力がどうとかワイドショー的な意味ではなく、スタンダードにみんな狂ってるんじゃなかろうか。
もちろん大人になったらさくっと変身するわけではないけど、みんな狂っていないフリをするのが上手くなるわけで、それで社会が保たれているんでしょうか。
などと感想の風呂敷を広げてみたけど、むちゃくちゃ面白くて切ないライトノベルということでいいです。

推定少女 (角川文庫)推定少女 (角川文庫)
(2008/10/25)
桜庭 一樹

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Ed Sheeran「+」

Ed Sheeran「+」

日本のiTunesStoreの仕様が糞すぎるせいで、いまいち音楽の世界がパッケージからデータに移行していることが実感できなかった。
洋楽でも多くがiTunesPlus(DRMフリー、256kbpsAAC)ではなく、DRMつき、128kbpsという情けなさ。
iTunesのDRMって緩いし、音質も違いが分かるか自信はないけど、気持ちの問題。
Amazonで1300円とかで売っているCDをあえてiTunesStoreで買う理由が見つからなかった。
iTunesStoreのUSアカウントを取る方法があるのも知っているのだけど、なんかめんどくさそう。

そんななか、こんな配信サイトあるよーって教えてもらったのが7digital
PayPalのアカウントがあれば日本でも普通に買えるし、DRMなし、音質は商品によるけど256から320ぐらいでMP3やAACとか選べたりする。
値段はだいたい1000円前後。セールでもっと安いのもいっぱい。アプリを入れておけば自動でiTunesにもインポートされる。などなど今のところ文句なしの使い勝手。
ただこれってたまたま買えるってだけで、本当は対象国以外から買うのはダメなのかしら・・・・とか考えないことにしようそうしよう。

手頃な値段とダウンロードという手法の組み合わせは本当にやばくて、ポチポチくりっくしてしまう。すでに10枚以上買っている。


先月買ったEd Sheeranはサイトのジャケ写に惹かれて購入。ベスト20にも入っているし、UKではかなり売れている人らしいです。
グライム/ヒップホップの影響も受けた弾き語りのSSWさんです。グライムって言葉を知らなかったのに使っていますが、ググった先に書いてあったので間違いないと思います。あー、適当。
このアルバムだけで判断すると早口のラップみたいなもんかな。リズムに乗ったラップと単なる早口語り歌の中間みたいなのがグライムってことでOK??
間違っていても誰にも迷惑をかけないのでそういうことにします。

基本はあくまでフォークな弾き語り。そこにエッセンス程度に色んな要素が散りばめられている曲がほとんど。たまにもろにビートが効いてラップしまくりな曲がいくつか。弾き語りの曲と、ヒップホップな曲を比べるとこれが同じアーティスト??と思うけど、不思議と違和感ない。この違和感ないとこが今どきの音ってことかしらー

路上ライブ時代があって、その間に溜まっていた曲の中から選ばれた(多分)だけあって、すべて良曲。
最近の自分の気分にぴったりしているので激しくリピート中。

++
(2011/09/20)
Ed Sheeran

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グレッグ・イーガン「プランク・ダイヴ」

グレッグ・イーガン「プランク・ダイヴ」
タイ旅行の時に飛行機とホテルで読了。
イーガン、面白い〜
長編が超絶的に凄いのは当然として短編も面白い〜

最初の2編は比較的あっさり。特に「エキストラ」なんかは普通のホラーっぽい物語で面白いけど意外・・とか思ってたら、「暗黒整数」でキタ―(゚∀゚)!!
これは違う短篇集に収録の「ルミナス」の続編。物語は忘れていたけど読んでいるうちに思い出してきた。

概念が世界を変える・・それも意識がどうこうどころか物理的にっ!!・・ってのがイーガンで何度も使われるパターン。数学的な並行世界との攻防が描かれるこの短編もそれなんだけど、いやー、面白すぎる。難解と言われるイーガンだけど、僕が楽しめるぐらいだから全然、そうじゃない。
この短編も数学的な薀蓄が散りばめられているけどそんなものはカッコいい呪文のようなもの。
物語自体はまるでハリウッド映画のような大立ち回り・・・に見える。やってることはネットでちまちま・・だけどw

その他、後半はオーソドックスなSFものもあったり、イーガンの長篇で一番好きな「ディアスポラ」の元になった中編「ワンの絨毯」など、全7篇、充実。

SFとしては一級だけど小説としては??・・なんてとんでもない。
独特な舞台で描かれる人間の物語は充分にエンターテインメントしている。共感もするし、切なくもなる。
もっとイーガンの作品を読みたい!

プランク・ダイヴ (ハヤカワ文庫SF)プランク・ダイヴ (ハヤカワ文庫SF)
(2011/09/22)
グレッグ・イーガン

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とうちゃん

Author:とうちゃん
色んなロックやSF小説やミステリ小説やガンダム全般やデブが好きなもうすぐ40歳・・・
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